家電製品とインターネットを繋ぐことで、より便利に家電製品を利用できるようになった。このようにモノとインターネットを繋ぐテクノロジーのことをIoTを呼んでいる。IoTは現在急成長を遂げているテクノロジーだが、同時にIoTを支えるIoTエンジニアの需要が高まっている。IoTエンジニアにはどのような役割があるのだろうか。どのようなスキルを磨いておくと、IoTエンジニアとして働けるようになるのだろうか。
IoTエンジニアの役割は、デバイスとインターネットを繋ぐためのシステム開発や、アプリ開発が関係している。もしかしたら組み込み系のエンジニアと同じなのでは?と思った人もいるかもしれない。もちろん組み込み系のエンジニアも、IoTエンジニアと仕事の面で共通する分野があるのだが、組み込み系エンジニアとの決定的な違いは守備範囲の広さである。
IoTエンジニアは、システムを動かすためのソフトウェアやアプリを制作するだけでなく、ハードを動かすための、技術的な知識が必要になる。単にプログラムを組めば良いというわけではなくて、実際のプログラムを使ってデバイスが動くかどうかをテストし、不具合を修正してクライアントに納品するまでがIoTエンジニアの仕事なのである。
必要なスキルとしては、組み込み系の知識に加えてデバイスの構造に関する知識や、センサーなどデバイスをコントロールするのに必要な技術的な知識も必要である。加えて、IoTエンジニアはさまざまな分野の人とコミュニケーションを取る必要もあることから、コミュニケーションスキルが求められる。
ちなみに、IoTエンジニアと同様に、IT業界で需要が高まっているのがスマホアプリ開発を行うエンジニアである。とはいっても、iPhone向けのiOSアプリとAndroidアプリの2つがあり、それぞれ極めるべきプログラミング言語が異なる。iOSとAndroidのどちらのスマホアプリを開発するにせよ、スマホが主流の時代となった今、エンジニアは引っ張りだこであることは間違いない。もし、未経験でこうしたスマホアプリ開発を行うエンジニアの仕事を目指した場合でも、将来性があり安定して収入を得られるだろう。